ダールカレーの沼へ。豆を変えればカレーが変わる!定番から通好みまで、豆の種類と使い方を徹底解説!

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こんにちは!なつぱぱです。

今、私がカレー作りでハマっているのがインドの家庭の味「ダールカレー」。

ダールは、ヒンディー語で「豆」のこと。

なつぱぱ

蛇足ですが、ダール(dal)、この発音は日本人にはなかなか難しくてスリランカ人と話しする時に苦労します。

ダールカレーは、豆をコトコト煮込んで作る、優しくて、滋味深くて、それでいてスパイスの香りが食欲をそそるカレーなんです。

ダールカレーって、どれも同じような味でしょ?

なんて思ってるそこのあなた。もったいない!

実は、使う豆の種類を変えるだけで、味わいも食感も、そして作るべきカレーの方向性もガラリと変わります。

まさに、知れば知るほど奥深い「豆の沼」がそこには広がっているのです。

今回は、ダールカレーの主役である「豆」にスポットライトを当てて、それぞれの豆が持つ個性と、どんなカレーに合うのかを語ります。

この記事を読んで、美味しいダールカレーを知ってもらえれば嬉しいです。

目次

色々なダール

1.マッスル・ダール(赤レンズ豆)

時短カレーの優等生。まず最初に手に入れて欲しい豆は、このマッスル・ダールです。

皮をむいたオレンジ色のレンズ豆で、なんといっても火の通りが早いのが魅力!水で戻す必要もなく、15〜20分も煮ればあっという間にとろっとろになる、まさに時短カレーの味方。

味わいと食感

クセがなくて、優しい甘みが特徴。煮崩れしやすく、自然なとろみがつくから、サラッとしていながらも満足感のある仕上がりに。

おすすめのカレー

基本のダールカレー

まずはシンプルに、玉ねぎとトマト、基本のスパイスで。

スリランカカレーのパリプ

ココナッツミルクで煮込む優しい味わいの豆カレー。

他の豆、例えば次に紹介するトゥール・ダールとブレンドして使うのも裏技!マッスル・ダールがとろみを、トゥール・ダールが豆の風味と食感をプラスしてくれて、ぐっと奥行きのある味わいになります。

2.トゥール・ダール(キマメ)

豆の風味をしっかり楽しむインドの家庭で一番よく使われているのが、このトゥール・ダール。

黄色い豆で、マスール・ダールよりは少し煮るのに時間がかかるけど、その分豆本来のしっかりとした風味と、ほっくりとした食感が楽しめます。

味わいと食感:

独特の香ばしい風味があって、「あ、インドのカレーの味だ!」って感じさせてくれます。

煮崩れしすぎず、豆の形が少し残るのが特徴。

おすすめのカレー

サンバル

南インドを代表する、野菜と豆のカレー。野菜の旨味とトゥール・ダールの風味が最高のコンビネーション!

グジャラート風ダール

インド西部グジャラート州の、黒糖やこぶみかんの葉(カリパタ)を使った甘酸っぱいダールにも、この豆が欠かせない。

少し煮えにくいので、圧力鍋を使うと一気に時短できて、しかも中までふっくら仕上がります。圧力鍋がない場合は、30分くらい水に浸しておくだけでも効果あり!

3.チャナ・ダール(ひよこ豆の挽き割り)

食べ応えNo.1みんな大好き、ひよこ豆(チャナ)を半分に割ったものがチャナ・ダール。

今回紹介する中では一番煮るのに時間がかかるけど、その手間をかける価値は十分にある!

味わいと食感

栗のようにホクホクとした食感と、濃厚なコクがたまらない!煮崩れしにくいから、豆の存在感をしっかり楽しみたい時にぴったり。

おすすめのカレー

北インド風のどっしりダール

ギー(精製バター)をたっぷり使って、濃厚で食べ応えのあるカレーにすると最高です!

キーマカレー

ひき肉と一緒に煮込めば、食感のアクセントと満足感がプラスされて、いつものキーマが格上げされること間違いなしです。

これは一晩しっかり水に浸しておくのが美味しく作るコツ。豆が水分を吸って、ふっくら柔らかく仕上がります。

4.ウラド・ダール(ケツルアズキ)

高級店のあの味を家庭で。

インド料理屋さんで出てくる、黒っぽくてバターとクリームが効いた濃厚なダールカレー、食べたことある人はいますか?あれに使われているのが、このウラド・ダール(皮付きの黒い豆)なんです。

味わいと食感

豆自体に土のような素朴で力強い風味がある。そして最大の特徴は、煮込むと出てくる独特の粘り。

これがバターや生クリームと合わさって、リッチでクリーミーな極上の口当たりを生み出します。

おすすめのカレー

ダール・マッカニー

まさに「バターたっぷりのダール」。

ウラド・ダールと少量のラジマ(金時豆)を一緒に、トマトやクリームでじっくり煮込む、ごちそうカレー。

皮なしの白いウラド・ダールは、南インドでドーサやイドリ(米と豆を発酵させた蒸しパン)の生地に使われることが多い。カレーに使うなら、断然皮付きの黒い方が風味豊かでおすすめ!

5.ムング・ダール(緑豆)

消化に良くて、やさしい味わい春雨の原料にもなる緑豆、それがムング・ダール。

皮付きの緑色のものと、皮をむいた黄色いものがある。

インドのアーユルヴェーダでは、消化に最も良い豆とされていて、体調が優れない時にも好んで食べられています。

味わいと食感

さっぱりとしていて、上品な風味が特徴。

皮なしはマスール・ダールのようにすぐ煮えてとろっとした仕上がりに。皮付きは少し歯ごたえが残ります。

おすすめのカレー

キチュリ

豆と米をスパイスで炊いた、インド版のお粥。疲れた胃腸を優しく労ってくれる。

ベンガル風ダール

インド東部ベンガル地方の、スパイスで香りをつけた油(テンパリング)を仕上げにジュッとかけるシンプルなダール。

皮なしのムング・ダールは、煮る前に乾煎りすると、香ばしさが格段にアップする!この一手間が、カレーを美味しくさせます。

まとめ

いかがでしょうか。

たかが豆、されど豆。

豆の種類を変えるだけで、いつものダールカレーが全く新しい料理に変身する面白さ。

まずは手に入りやすいマスール・ダールから試してみて、慣れてきたらトゥール・ダールやチャナ・ダールにも挑戦してみてほしいです。

そして特別な日には、ウラド・ダールで本格的なダール・マッカニーを作ってみるのも楽しみですね。

豆をブレンドしたり、スパイスの配合を変えたり…ダールカレーの世界は、どこまでも広がっていきます。

今回は以上です!また、次回のブログでお会いしましょう!美味しいカレーを食べて元気になりましょう!

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この記事を書いた人

カレーをこよなく愛する一児のパパ。
カレー屋で7年間修行のあと、カレー屋を開くためにカレーを研究。

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