
ああ、この香り!たまらない!
キッチンに漂う、挽きたてのスパイスの芳醇な香り。
それは、料理への期待感を一気に高め、食卓を豊かにしてくれる魔法のようです。
スーパーで手軽に買えるパウダースパイスも便利ですが、ホールスパイスを自分で挽いた瞬間に立ち上る、あの鮮烈な香りを一度知ってしまったら、もう後戻りはできません。
こんにちは!なつぱぱです!
今日は、特に固いホールスパイスを自宅で簡単に、そして本格的に粉砕するためのおすすめ道具を2つ、ご紹介させていただきたいと思います。
それは、クイジナートのスパイスグラインダー SG-10BKJと、花崗岩のスパイスグラインダー(乳鉢と乳棒)です。
なぜ、わざわざホールスパイスを挽くのか?
その答えは、圧倒的な「香り」と「風味」にあります。市販のパウダースパイスは、製造されてから私たちの手元に届くまでに時間が経過し、その間に命とも言える香りが少しずつ失われてしまいます。
しかし、ホールスパイスは、その硬い殻の中に芳香成分を閉じ込めているため、挽いた瞬間に最もフレッシュで力強い香りを放つのです。
クローブ、カルダモン、シナモンスティック、クミンシード、コリアンダーシード…。
これらのスパイスを自家製カレーやチャイ、あるいは特別な日の肉料理に使う際、挽きたてのものを使うだけで、料理の格が数段上がると言っても過言ではありません。
しかし、これらの固いスパイスを均一なパウダー状にするのは、意外と骨が折れる作業です。
一般的な乳鉢と乳棒では時間がかかりすぎたり、均一に挽けなかったり。
かといって、普通のミキサーでは刃が傷んでしまったり、モーターに負荷がかかりすぎたりすることも。
そこで登場するのが、今回ご紹介する頼れる相棒たちなのです。
時短とパワーを両立!「クイジナート スパイスグラインダー SG-10BKJ」
クイジナート スパイスグラインダーSG-10BKJの魅力
まずご紹介したいのが、アメリカのキッチン家電ブランドとして名高いクイジナート社が誇る「スパイスグラインダー SG-10BKJ」です。
コンパクトながら驚くほどパワフルで、固いホールスパイスもあっという間に美しいパウダーに変えてくれます。
圧倒的な粉砕力
ステンレス製の強靭な刃とパワフルなモーターが、クローブやシナモン、カルダモンのような固いスパイスも、ものの数十秒で細かく粉砕します。コーヒー豆を挽くのにも使えるほどのパワーなので、スパイスごときではびくともしません。シナモンスティックのような大きなものは、手で適当な大きさに折ってから投入すれば、問題なくパウダー状にできます。
シンプルな操作性
使い方は非常に簡単。本体にスパイスを入れ、カバーをしっかり閉めてスイッチを押すだけ。押している間だけ作動するので、挽き具合を自分の目で確認しながら調整できるのも嬉しいポイントです。
手入れのしやすさ
取り外し可能な粉砕ボウルは丸洗いが可能。付属のブラシを使えば、刃の周りに残ったスパイスもきれいに掃除できます。ただし、油分の多いスパイスを挽いた後は、刃やボウルに香りが残りやすいので、念入りに洗浄することをおすすめします。
コンパクト設計
キッチンに出しっぱなしにしておいても邪魔にならない、スタイリッシュでコンパクトなデザインも魅力の一つ。いつでもサッと取り出して使える手軽さが、日々のスパイスライフを後押ししてくれます。
実際に使ってみて感じたこと
私がSG-10BKJを特に頼りにしているのは、大量のスパイスを一度に、しかも手早く粉砕したい時です。
例えば、自家製ガラムマサラを作る際など、数種類のホールスパイスをまとめてパウダーにする必要がある場面では、このグラインダーの右に出るものはありません。
あっという間に、キッチンが魅惑的な香りに包まれます。
ただし、デメリットを挙げるとすれば、作動音がやや大きいことでしょうか。パワフルさの裏返しではありますが、早朝や深夜の使用は少し気を使うかもしれません。
また、一度に挽ける量には限りがあるため(最大約70g)、大量のスパイスを業務用レベルで使いたい場合には、複数回に分ける必要があります。
こんな方におすすめ!
・忙しいけれど、本格的なスパイスの香りを楽しみたい方
・手軽に、短時間でスパイスを粉砕したい方
・複数のスパイスをブレンドしてオリジナルスパイスを作りたい方
クイジナートのスパイスグラインダーは、現代のライフスタイルにマッチした、非常に実用的な道具と言えるでしょう。
花崗岩のスパイスグラインダー(乳鉢と乳棒)
次にご紹介するのは、古くから世界中で愛用されてきた、花崗岩(御影石)でできたスパイスグラインダー、いわゆる「乳鉢と乳棒」です。


電動のクイジナートとは対照的に、こちらは完全に手作業。しかし、だからこそ得られる特別な魅力と、スパイス本来のポテンシャルを最大限に引き出す力が、この道具には宿っています。
花崗岩グラインダーの魅力
香りを損なわない低温粉砕
電動グラインダーは高速回転する刃によって熱が発生しやすく、デリケートなスパイスの香りが飛んでしまう可能性があります。一方、花崗岩の乳鉢と乳棒は、ゆっくりと時間をかけて「すり潰す」ため、熱の発生を最小限に抑え、スパイスが持つ繊細な香りを余すところなく引き出すことができます。
自分好みの挽き具合を追求
ゴリゴリと自分の手でスパイスを潰していく過程で、その感触や音、立ち上る香りを五感で感じながら、粗挽きから細挽きまで、料理に合わせた絶妙な挽き具合に調整できます。この「手で感じる」という行為こそが、スパイスと対話し、理解を深める最良の方法かもしれません。
素材の重厚感と安定性
花崗岩は非常に硬く、重厚感があるため、力を入れてスパイスをすり潰す際にもグラつくことなく安定した作業が可能です。乳鉢の内側には細かな凹凸があり、これがスパイスを効率的に捉え、スムーズな粉砕を助けてくれます。
洗いやすさと耐久性
使用後は水で洗い流すだけで、比較的簡単にきれいにすることができます。
石なので非常に頑丈で、適切に扱えば一生モノと言えるほどの耐久性を誇ります。使い込むほどに風合いが増していくのも魅力の一つです。
キッチンを彩る存在感
天然石ならではの美しい模様と重厚な佇まいは、キッチンに置いておくだけで様になります。
調理道具でありながら、インテリアとしての価値も持ち合わせているのです。
実際に使ってみて感じたこと
私が花崗岩のグラインダーを手に取るのは、時間に余裕があり、スパイスとじっくり向き合いたい時です。


クローブやカルダモンを乳鉢に入れ、乳棒でゆっくりと圧をかけながらすり潰していくと、まずパキッという小気味よい音と共にスパイスの硬い殻が砕け、そこからふわりと濃厚な香りが立ち上ります。



この瞬間が、たまらなく好きです。
確かに、クイジナートのような手軽さはありません。固いスパイスを少量でもパウダー状にするには、それなりの時間と腕力が必要です。
しかし、その手間暇をかけることで、スパイスへの愛着も一層深まり、完成した料理の味わいも格別なものに感じられます。
こんな方におすすめ
- スパイスを挽く過程そのものを楽しみたい方。
- スパイスの香りを最大限に引き出し、繊細な風味を大切にしたい方 。
- 少量のスパイスを丁寧に、自分好みの挽き具合で使いたい方。
- 一生モノの調理道具を求めている方 。
- キッチンの雰囲気にこだわりたい方。


花崗岩のスパイスグラインダーは、効率や時短とは対極にあるかもしれませんが、手間をかけることの豊かさ、そして本物の香りを追求する愉しみを与えてくれる、まさに「大人のための道具」と言えるでしょう。
それぞれの長所と短所
さて、ここまで2つの優れたスパイス粉砕道具をご紹介してきましたが、どちらを選べば良いのでしょうか?


それぞれの長所と短所を比較してみましょう。
クイジナートSG-10BKJ | 花崗岩スパイスグラインダー(乳鉢と乳棒) | |
---|---|---|
粉砕方法 | 電動(刃でカット) | 手動(すり潰す) |
得意なこと | 時短、大量処理、均一な粉砕 | 香りを最大限に引き出す、微調整、低温粉砕 |
時間と労力 | 短時間、少ない労力 | 時間がかかる、労力が必要 |
作動音 | やや大きい | 静か(ゴリゴリという心地よい音) |
手入れ | パーツ洗浄、ブラシ使用 | 水洗い(香りが強いものは注意) |
メリット | 手軽さ、スピード、パワ | 香りの質、挽き具合の調整、プロセスを楽しむ、耐久性 |
デメリット | 作動音、熱発生の可能性、細かすぎることも | 時間と労力、一度に挽ける量が少ない |
ご覧の通り、それぞれに得意なことと、少し苦手なことがあります。
理想を言えば、両方持つのが最強です。
日常的に手早くスパイスを使いたい時や、大量に下ごしらえしたい時はクイジナート。
週末や特別な料理で、じっくりとスパイスの香りと向き合いたい時は花崗岩のグラインダー。
といった使い分けができれば、あなたのスパイスライフは格段に豊かになるでしょう。
もし、どちらか一つを選ぶとしたら、ご自身のライフスタイルや、スパイスに何を求めるかを考えてみてください。
手軽さと効率を重視するなら、クイジナートがおすすめです。忙しい毎日の中でも、挽きたてのフレッシュな香りを諦める必要はありません。
香りの質とプロセスを重視するなら、花崗岩のグラインダーがおすすめです。手間をかけることで得られる満足感と、本物の香りは何物にも代えがたい魅力があります。
スパイスを挽く際のちょっとしたコツと注意点
最後に、どちらの道具を使うにしても、スパイスを挽く際に知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
挽きすぎに注意
特に電動グラインダーの場合、長時間作動させるとスパイスが細かくなりすぎるだけでなく、摩擦熱で香りが飛んでしまうことがあります。様子を見ながら、短時間ずつ作動させるのがコツです。
少量ずつ挽くのが基本
挽いたスパイスは、ホールスパイスに比べて香りが飛びやすくなります。使う分だけをその都度挽くのが、最も香りを楽しむための秘訣です。
適切な保存を心がける
残ったホールスパイスや、挽いたスパイスは、必ず密閉容器に入れ、直射日光を避けた冷暗所で保存しましょう。これにより、風味の劣化を遅らせることができます。
掃除はこまめに
スパイスの種類によっては油分が多く、グラインダー内部に残りやすいものもあります。使用後はできるだけ速やかに掃除することで、次に使うスパイスへの匂い移りを防ぎ、道具を清潔に保つことができます。
まとめ
最高の道具で、至福のスパイス体験を!
ホールスパイスを自分で挽くという、ほんのひと手間。
それは、あなたの料理を劇的に変え、日々の食卓に新たな感動をもたらしてくれる魔法のステップです。
そして、そのステップを確かなものにしてくれるのが、今回ご紹介したクイジナートのスパイス&ナッツグラインダーと、花崗岩のスパイスグラインダーです。
どちらの道具も、固いホールスパイスをしっかりと粉砕し、その奥深い魅力を引き出してくれます。
それぞれの特性を理解し、ご自身のスタイルに合ったものを選ぶことで、あなたのスパイスライフは、より豊かで、より香り高いものになるでしょう。
さあ、あなたも最高の道具を手に入れて、挽きたてスパイスの香りを楽しみましょう!
今回は以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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