カレー屋さんに入ったとき、店内で流れている音楽を気にしたことはありますか?
こんにちは!なつぱぱです。
実は、お店で流れているBGMは、カレーをより美味しく、そして楽しく味わってもらうための、とっても大切な「隠し味」なんです。

隠し味って大袈裟じゃない?
そう思ったあなた!
そんな事ないんですよ!家で食べるならBGMなど、気にしなくてもいいと思います。ですが、やはりお店に食べに行くと雰囲気、空間なども味に影響してくるんです。
今回は、数あるカレーの中でも特にBGMに特徴がある「インドカレー」と「スパイスカレー」のお店で、どんな音楽がなぜ使われているのかを分かりやすく解説します!
インドカレー屋さんのBGM


「ここはインドだ!」と感じる不思議な感覚になる、インド音楽。
インドカレー屋さんの目的は、お客さんに「まるでインドに来たみたい!」と感じてもらうこと。
そのために、主に3種類の音楽が使われています。
① ボリウッド・ミュージック(インド映画の音楽)


どんな音楽? インドは映画作りがとても盛んで、「ボリウッド」と呼ばれています。その映画の中で使われる、明るくてノリノリの歌やダンスミュージックのことです。
なぜ使うの?
現地の人が集まる食堂のような、にぎやかで楽しい雰囲気を出すのにピッタリだからです。
この音楽が流れていると、自然と気分もウキウキしてきて、スパイシーなカレーがより美味しく感じられます。日本の食堂でJ-POPが流れているような感覚に近いかもしれませんね。
② シタールなどの民族楽器の音楽


どんな音楽?
「シタール」という、びわのような形をした弦楽器や、「タブラ」という大小2つの太鼓を使った、ゆったりとしていて、どこか神秘的な音楽です。
なぜ使うの?
少し高級なお店や、落ち着いた雰囲気のお店でよく使われます。
「スパイスの奥深い香りや味を、じっくりと集中して楽しんでほしい」という店主の想いが込められています。
瞑想(めいそう)しているような静かな気持ちで、カレーと向き合える音楽です。
③ インドのラジオ放送
どんな音楽?
これは少し珍しいですが、現地のラジオ番組をそのまま流しているお店もあります。
何を言っているか分からなくても、独特の話し方や音楽が聞こえてくるだけで、本当にインドの街角にいるような気分になれます。
なぜ使うの?
究極に「本場感」を味わってほしい!という、店主の強いこだわりが感じられます。
スパイスカレー屋さんのBGM


店主の個性が光る自由な音楽が流れる、日本の「スパイスカレー」は、インドの伝統的なカレーの作り方にとらわれず、日本の出汁(だし)を使ったり、様々な国の調理法を取り入れたりと、とっても自由なのが特徴です。
その自由さは、BGMの選び方にも表れています。
① なぜかよく聞く「レゲエ」その理由は?
スパイスカレー屋さんで、不思議とよく耳にするのが「レゲエ」です。
これには、ちゃんと理由があるんです。
理由その1
「解放感」がスパイスに合う! レゲエのゆったりした「ンッチャ、ンッチャ」というリズムや、南国を思わせる陽気な雰囲気。
これが、口の中に広がるスパイシーな刺激と合わさると、何とも言えない心地よさが生まれます。
体の力が抜けてリラックスできるので、スパイスの刺激を気持ちよく受け入れられるのかもしれません。
理由その2
「自由なスタイル」がカレーとそっくり! スパイスカレーは、決まったルールがない「自由な発想」から生まれるカレーです。
一方、レゲエ音楽も「自由」や「愛」、「平和」といったメッセージを歌うことが多く、既存の権威に縛られないという精神性を持っています。
この「自由なスタイル」という共通点が、多くの店主の心を引きつけているのです。
② レゲエ以外にはどんな音楽が使われるの?


スパイスカレー屋さんのBGMは、店主の趣味がそのまま出ることが多く、本当に様々です。
ロック(日本のバンドも海外のバンドも)
店主の「好き!」が詰まったBGMです。
ガツンとくるスパイスのパンチと、ロックの力強いサウンドは相性抜群。
「俺のこだわりカレーを食ってくれ!」という店主の情熱が、音楽を通して伝わってくるようです。



個人的にはロックなら、オアシスやビートルズ、ローリングストーンズの音楽なんか合うんじゃないかなと思ってます。
ジャズやソウルミュージック
少し大人な雰囲気のおしゃれなスパイスカレー屋さんでよく使われます。
まるでバーのような空間で、お酒を片手にゆっくりカレーを楽しんでほしい、というお店に多いセレクトです。



最近、星野源さんの番組を観てからジャズならキース・ジャレット、ソウルミュージックならサム&デイヴなどが好きです。
カフェ系ミュージック(ボサノヴァなど)
内装がおしゃれなカフェのようなお店や、ランチタイムにカレーを出しているお店で人気です。
リラックスした雰囲気の中で、野菜たっぷりのカラフルなスパイスカレーを味わうのにピッタリです。
日本の音楽
個人的にはロックとソウル溢れるTHEBAWDIES、なんとも言えない表現力の奇妙礼太郎や、アンディモリ、くるり、藤井風、星野源、Nulbarichなどが好きです。カレー屋のBGMとしても合うと思っています!
まとめ
いかがでした?
カレー屋さんのBGMには、
インドカレー屋さん → 「本場の雰囲気」を伝えるための大切な演出
スパイスカレー屋さん → 「店主の個性や自由な発想」を表現する手段
という役割があることが分かります。
今度カレーを食べに行くときは、ぜひ店内で流れている音楽にも耳を傾けてみてください。
「なるほど、だからこの音楽なのか!」と新しい発見があって、いつものカレーがもっともっと楽しく、美味しく感じられるはずですよ!
今回は以上です!音楽を聴きながら、美味しいカレーを食べるって素敵な空間ですよね。
様々な音楽とカレーとの組み合わせを楽しんでみてください。
では、また次回のブログでお会いしましょう!
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