先日、何気なくGoogleマップで昔よく行ってたお店を検索したらなんと閉店。

そのお店の店主さんとは昔働いてたカレー屋の同僚でした。一緒に働いてた期間は短く、その方は僕が入社してすぐに開業し、自分のカレー屋をオープンしました。
こんにちは!なつぱぱです。
オープンした時は、しょっちゅう知人のお店に飲みに行ってました。
カレー屋の先輩は、あんなのうちの店のパクリだろっ!って怒ってましたが、僕的にはパクリであろうと自分でお店を持つ勇気は本当に尊敬に値します。
なつぱぱ贅沢を避け、細かく節約をし、一生懸命にお金を貯める事に集中する。なかなか真似できる事ではないですよね。
店主の人柄も良く、常連さんが集まりみんなでワイワイ盛り上がるお店。
カレーも美味しく、飲みのお客様に合わせた一品料理も豊富あり、食事でも飲みでも楽しめるようなお店造りをしているんだなと感じました。
店主のお店の特徴


品目
カレーは数種類あり、味のバリエーションは1つまけで、トッピングの組み合わせ(鶏肉とナスのカレー、鶏肉と卵のカレー等)でカレーに変化を作っていて、
お酒に合わせた一品も何個かあり、飽きさせない工夫がありました。



お酒の種類も豊富で、世界各地のの瓶ビール、ご当地ワンカップの日本酒、ウィスキーも豊富に揃えてあり、飲み客にも対応出来るお店でした。
雰囲気
店主さんが1人で営んでおり、とても話しやすく、接しやすい。レゲエが店内に流れ、ゆったりとした時間が流れる空間。
常連もたくさんいて行くと知ってる人が誰かいる。それがとても身内には楽しかったんですよね。
なぜ閉店したのか?顧客基盤と売上の問題「安定」の裏にある「成長の限界」


なぜ閉店してしまったのか?これはあくまで個人的な憶測でしかありません。個人的に分析をし、これから自分で店を出す時の参考にしたいと思い、客観的に憶測を立ててみました。
立地
立地は悪くなく、駅前にあり、商店街のビルの中にありました。2階にあるのが勿体ないなと感じ、1階にあれば自然と入ってくる人も多かったかもしれません。
家賃はとても安く、うろ覚えですが確か10万円という破格。
売り上げ
月商は約90万円 (30,000円×30日)。



これは推測でしかありませんが、およそこのくらいの売り上げはあったのではないかと思います。
家賃10万円を考えると、利益を出すためには非常に厳しい水準です。利益率にもよりますが、目標売上げを恒常的に下回っていた可能性が高いです。
お客さんのほとんどが常連
安定した売上を支えていた点は素晴らしいですが、同時に成長が止まっていることを示します。常連客の来店頻度と単価が上限となり、売上を増やす余地がありません。
新規客が少ないのは、長期的な成長の最大の障害です。「常連の溜まり場」のような雰囲気は居心地が良い反面、新規客には排他的に感じられ、入店への 心理的なハードルが高くなります。10年間の 間に客層の高齢化やラ イフスタイルの変化に より、自然と常連が減っていくリスクに対応できていなかったと思われます。
マーケティング・宣伝の問題「知られていない」ことによる機会損失


SNS発信などの宣伝をしていない
現代において、特に新規客獲得の手段としてSNSによる宣伝なしは致命的です。常連以外の潜在顧客に、店の存在、魅力、場所を知らせる手段を完全に放棄していたことになります。
駅前だが2階という立地
駅前という「人通り」 の利点はありますが、 2階は視認性が低く、「わざわざ階段を上る理由」が必要です。宣伝がない場合、1階の店舗に比べて新規客の 獲得難易度が格段に上がります。
知る人ぞ知る店の限界
10年間続いたのは常連の熱意によるものです が、店の魅力が口コミだけで広がる速度には 限界があります。この立地と客層であれば、 積極的に情報を発信して新規客を呼び込まなければ、固定費を賄うのが難しくなります。
経営効率の問題「労働集約型」のビジネスモデルの限界
店主1人でこなしてた
人件費は店主の給料のみで費用効率は良いです。
しかし、店主の労働時間がそのまま店の最大売上の限界を決定します。店主が休めない、倒れると店が回らない、仕込みや事務作業 に時間を取られ、売上を伸ばすための施策(宣伝など)に時間を 割けないという負の側面があります。
売り上げの上限設定
日商3万円は、1人で提供できるサービスの限界に近い可能性があり ます。売上を増やすに は人を雇うか、営業時間を延ばすか、客単価 を上げるかですが、ど れも実行されていなかったか、実行できる余力がなかったと推測されます。
外部環境と継続性の問題「時代の変化」への対応不足


10年という期間
10年の間に、周辺の競合店の変化、消費者の行動様式(スマホでの情報収集、キャッシュレスなど)、駅前周辺の住民・勤務者の入れ替わりなど、必ず外部環境は変化しています。
常連客に依存し、 変化への対応を怠った結果、外部環境の変化に耐えられなくなったのではないでしょうか。
インフレやコスト増
この10年で、食材費や 光熱費などの仕入れ原価は上昇しています。
客単価を上げるか、コスト削減をしなけれ ば、相対的に利益は減ります。常連客が多い店は値上げがしづらく、結果として利益率が圧迫され、赤字に転 落した可能性が高いです。
総合的な結論
店主の店の閉店の核心的な原因は、「常連に支えられた安定」という現状維持に安住し、「新規客獲得と成長」に向けたマーケティング活動を完全に欠いた点にあります。
長期的に見て、日商3万円では家賃や原価、店主の給料を十分に賄えなかった「2階」という立地の不利を、「宣伝」で全く補えていなかった。
常連客依存による売上と客層の限界を突破できず、新規顧客の流入が途絶えた10年間も続いたのは、店主の人間性や提供するサービスの質が常連に愛されていた証拠ですが、ビジネスとして継続するには、愛される魅力とそれを広めるマーケティングの両輪が必要だったのではないでしょうか。
失敗から学ぶ新規ビジネスの立ち上げ戦略


これらの分析を踏まえ、「常連の温かさを保ちつつ、新規客を継続的に獲得し成長する」ための新規ビジネスの立ち上げ戦略を考えてみました。
フェーズ1: 参入前の戦略設計(失敗原因の徹底排除)
まず、前回の失敗原因、
・「新規客の入りづらさ」
・「宣伝不足」
・「日商3万円の限界」
を克服するコンセプトを固めます。
新しいターゲットとポジショニングの明確化
常連中心で新規が入り づらい雰囲気
オープンでウェルカムな雰囲気、誰でもふらっと立ち寄れる、明るく清潔感のある店構え・内装にする。
日商3万円の限界
高回転or高単価の選択、客数を多くさばけるファストカジュアル路線か、客単価を高めたスペシャリティ路線かを明確にし、目標日商を5万円以上に設定 する。
2階立地の不利
立地を超越する「提供価値」、単なる食事・ 飲み物でなく、「ここ でしか買えない/体験 できない」看板商品や サービスを用意する。
看板メニューと収益設計「新規客を呼ぶ看板」
SNS映えする、テイクアウト可能な、など話題性のある商品を1つ作る。これは新規客の「わざわざ2階に上がる理由」になります。
日商の構造化
日商を「ランチ/ディナー/テイクアウト」テイクアウトもカレーのみではなく、物販(カレー粉やカレーに合うコーヒー豆、またはおつまみや晩ごはんのオカズになるような簡単に持ち帰れる品)など複数の収益源に分け、それぞれに最低目標売上を設定し、目標日商(例: 5万円)を達成できるように逆算します。
フェーズ2: 開業初期の集客戦略(2階立地克服と認知度向上)



2階店舗は「事前に存在を知っている人」しか来ません。立ち上げ初期は、宣伝の量と質が成功を左右します。
オンライン(Web)戦略の最優先、SNSのフル活用
視認性の低さを情報発信で補う。特に Instagramで店内の雰囲気や看板メニューの 魅力を発信し、ターゲ ット層に響くビジュア ルを意識する。
Google ビジネスプロフィールの最適化 (MEO)
「(駅名) 飲食店」で検索された際に上位表示させる。写真(外 観・内観・メニュ 一)、営業時間、ロコミへの返信を徹底す る。これは「駅前だが 2階」という立地を克服するための最も強力なツールです。
ポータルサイトの活用
食べログ、ぐるなびな ど、ターゲット層が利用するサイトに登録 し、割引クーポンや限 定メニューで来店動機 を与える。
オフライン(リアル)戦略1階での積極的なアピール
駅前1階部分に、通行人の目線に合わせた目立つ看板(メニューと価格を明確に)や、手書きボードを設置する。
特にランチや時間帯に合わせた情報を毎日更新する。
販促活動
最初の1ヶ月間は、新規客限定の特典付きチラシを、ターゲット層の通勤時間帯や周辺オフィスに配布するなど、人海戦術で認知度を上げる。
安定期のリピーター戦略(常連と新規のバランス)
新規客がある程度増えたら、以前の店の「常連の温かさ」を活かしつつ、新規客を常連化させる仕組みを作ります。
常連客への「特別感」と「協力」の依頼「準メンバーシップ」の構築
・来店回数に応じた特典 (例:限定メニューの先行提供、裏メニューの存在)を用意し、常連客に「お店を支えている」という誇りを持ってもらう。
・紹介のインセンティブ 常連客が新規客を連れてきた場合、両方に特典(例:常連客に次回割引、新規客にサービス)を提供し、常連客に自然な形で新規客を連れてきてもらう仕組みを作る。
顧客データに基づいた再来店促進
顧客リストの作成: LINE公式アカウント、ポイントカード、簡単なアンケートなどを利用して、新規客の連絡先(LINEやメール)を必ず獲得する。
2回目来店クーポン: 初回客に対して「1週間以内に使える、次回割引/サービス」のクーポンを発行し、2回目への心理的なハードルを下げてリピートを促す。
最も重要な教訓
閉店の原因は、「良い店であること」と「良い店であることを広めること」のバランスが崩れていたことです。新しいビジネスでは、SNSとGoogleビジネスプロフィールという「無料でできる宣伝」を店主の日常業務に組み込むことが成功の鍵となります。
まとめ


1. 閉店の主要な原因(4つの視点)
閉店の核心は、「常連客に愛された安定」に依存し、「新規客獲得のための成長戦略」を欠いたことにあります。
・売上・顧客の限界: 日商3万円では固定費(家賃10万円)を賄いきれず、常連客依存により売上が頭打ちになり、成長の余地がなくなっていました。
・宣伝の不足: 店主のSNS発信などの宣伝不足により、「駅前2階」という立地の視認性の低さを克服できず、新規客への認知が完全に途絶えていました。
・経営効率の限界: 店主一人経営は人件費効率は良いものの、売上の上限を自ら設定し、施策に割く時間も確保できませんでした。
・外部環境への対応不足: 10年間で進んだ原価上昇や消費者の行動変化(情報収集、決済など)に対応できず、利益が圧迫されました。
2. 新規ビジネス立ち上げ戦略の骨子(3つのフェーズ)
新規ビジネスでは、「愛される魅力」と「それを広めるマーケティング」の両立を目指します。
フェーズ1:参入前の戦略設計目標日商を5万円以上に設定し、高回転または高単価の収益構造を明確化。
「2階立地」の不利を克服するため、SNS映えする看板商品など、立地を超越する「提供価値」を設計する。
フェーズ2:開業初期の集客戦略オンライン(Web)戦略を最優先。
宣伝不足を克服するため、SNS(特にInstagram)とGoogleビジネスプロフィール(MEO)の最適化を必須とする。
オフライン戦略:1階に目立つ看板を設置し、初期は新規客特典付きチラシで積極的に来店動機を作る。
フェーズ3:安定期のリピーター戦略常連客への特別感。
「準メンバーシップ」などで常連を大切にしつつ、新規客紹介へのインセンティブで自然な集客を促す。
データ活用:初回客の連絡先(LINEなど)を獲得し、「2回目来店クーポン」を発行してリピート率を高める仕組みを構築する。
前回の経験から、「良い店である」だけでなく、「良い店であることを積極的に外部に知らせる」ことが、ビジネス継続の絶対条件であるという教訓を得ました。
新しくお店を始めるうえでは、マーケティング活動を経営の基盤に組み込むことが成功への鍵となります。



他人事とは思えず、生意気にも分析してみました。人の失敗から学ぶ事はたくさんあります。私も自分のお店を構えられるように精進します。
今回は以上です!
また次回のブログでお会いしましょう!









